歩き出したロボット | 近未来研究所

歩き出したロボット

1996年12月。
ロボット関係者を驚愕させる映像が飛び込んできた。
P2《世界初の人間型自律2足歩行ロボット》の映像である。
スムーズに歩くその様に新しいロボット時代の幕開けを予感せずにはいられなっかった。




・・・二足歩行ロボットの歴史は以外と古く、日本では早稲田大学理工学部にて1960年代から研究が開始され、1973年には二足歩行の人間型ロボット「WABOT-1(ワボ ット・ワン)」が開発されている。だがこの時点では、1歩足を動かすのに数十秒かかるといった調子で「歩く」といった表現には程遠い状況であった。その後も研究は続けら れるのだが、ロボットが「歩き出す」のにはもう少し時間が必要だった。


1980年代後半からコンピュータは急速に進化を遂げていく。CPUの高性能化は計算能力を飛躍的に向上させ新しい技術も次々と開発された。

このコンピュータの進歩を追いかけるようにロボットの歩みは進化を遂げていく。軽量化技術や各種センサーの性能向上等ハード面の進歩もさることながら、ソフト(頭脳)の 進歩が二足歩行に一役買ったのは紛れも無い事実であろう。

そして1996年:P2、1997年:P3、2000年にはASIMO,SDR-3X(後のQRIO)が次々と発表される。また、この年には「ROBO-one」第一回大会がが開催される。

こうして進化したロボット達は、今では随分と身近な存在になっている。ASIMOが家庭に来る日もそう遠い未来ではないのかもしれない。






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